平成18年4月、名古屋駅前に開設した介護付有料老人ホーム「グラード名古屋駅前」の施設長が日々の出来事をつづります。


by grado_nagoya
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2014年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

去る4月20日日曜日グラード3施設の
「運営懇談会」が開催されました。

午前中、「栄東」午後から「名古屋駅前」「浄心」と
毎年、運営会社役員トップと私とが会場を渡り歩きます。

早いもので「名古屋駅前」8回目、
「浄心」が6回目、「栄東」が3回目になります。

一年に一回、ご利用者様、ご家族様から
まとまって、ご意見を頂戴する機会。
正直、毎年開会するまでドキドキします。

おかげさまで今年も3施設、平穏に終了させていただきました。
もちろん、まだまだ施設として出来ていないことも多く、
すべてのご利用者から100%満足いただいているとはまったく思っていません。
お年寄りの「生活の質」の維持・向上はそんな簡単なものでもないことも自覚しています。
「声なき声」にもしっかり耳を傾け、より良いケアサービスを提供していきたい。
すべての会議終了後、改めて胸に刻みました。

吉村仁志
f0035001_10555237.jpg

f0035001_1057319.jpg

[PR]
by grado_nagoya | 2014-04-25 10:56
M様がお亡くなりになりました。
開設以来丸8年グラード名古屋駅前で生活していただき、
ALS(筋委縮性側策硬化症)という難病と闘いつつ、
62年の生涯を閉じられました。

首から下が動かず、
会話はアクリル透明文字盤で「瞬き」で「会話」。

お身体の位置はまさに数センチの微妙さでしたし、
痰の絡み具合も吸引、タッピングでもなかなか解消できず・・・、

まさにALSの「神経敏感性」をスタッフ達は
しっかり学ばせていただきました。

残存能力の「記憶力」は抜群でトランプゲームの
「神経衰弱」の強さと言ったら圧倒的でした。

私がM様から特に学んだのは、
「どんなに障害があっても『したい』を実現する!」
ということです。

M様との「思い出」はたくさんあります。

小栗旬の大ファンだったため、「生小栗旬」と会いに
ミッドランドスクエアシネマでの「舞台挨拶」に出かけ、

ご友人の援助をいただき「イケメン落語家」をお呼びしたり

話題の映画も映画館へ
ご家族と一緒にハイエースでお送りしました。

産業技術記念館であった
「クラシックライブ」も何回もお連れしました。

「ああ、楽しかった!」「ああ、良かった!」と
ニコニコされることがその方のQOLを
向上させることなのだと具体的に体験的に
学ばせていただきました。

もうひとつ学ばせていただいたのは、
「自分らしく生きることは、自分らしく最期を迎える」
ということなのだということです。

M様は終末期、呼吸器系が衰えても「気管切開」や
「人工呼吸器の装着」を希望されませんでした。

ご家族様は装着を希望しておられましたが、
最終的にはご本人の意思を尊重されました。

旅立たれるとき、下顎呼吸で苦しそうではありましたが、
最期までご自分の意思を通されたのは本当に見事な最期でした。

告別式の喪主の挨拶でご主人様が
「グラードのスタッフには8年間生活を
支えてくれて本当に感謝している。
スタッフの皆さんにお礼を言うと異口同音に
こちらこそ『学ばせてもらいました』
『勉強させてもらいました』と言ってくれた。
妻も役に立てたのだと思う」とおっしゃって
いただいたことがありがたかったです。

M様、本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

安らかにお眠りください。

胃婁から注入中のありし日のM様

f0035001_14171372.jpg

吉村仁志
[PR]
by grado_nagoya | 2014-04-07 14:17